近年、自然災害や盗難被害の増加に伴い、家庭用金庫の需要が高まっています。しかし、金庫と一口に言っても、その種類や機能は様々で、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。今回は、家庭用金庫を選ぶ際のポイントについて解説します。まず、金庫を選ぶ際に最も重要なのが、何を保管したいか、ということです。現金や貴重品、重要書類、思い出の品など、保管したいものによって、必要な金庫のサイズや性能が変わってきます。次に、設置場所を考慮しましょう。床に置くタイプ、棚に収納するタイプ、壁に埋め込むタイプなど、設置場所に合わせて、金庫の形状やサイズを選ぶ必要があります。また、金庫の性能も重要なポイントです。耐火性能、防盗性能、耐水性能など、どのような災害や犯罪から守りたいかによって、必要な性能が変わってきます。耐火性能は、火災から金庫内のものを守る性能です。JIS規格やUL規格など、様々な規格があります。防盗性能は、バールなどの工具による破壊や、ピッキングなどによる不正解錠から金庫を守る性能です。耐水性能は、水害などから金庫内のものを守る性能です。近年では、指紋認証やテンキー式など、鍵を使わないタイプの金庫も増えています。これらの金庫は、鍵の紛失や盗難のリスクを減らすことができますが、停電時に開けられなくなる可能性があるため、注意が必要です。金庫を選ぶ際には、価格だけでなく、機能や性能、設置場所などを総合的に考慮して、自分に合ったものを選びましょう。