家庭用金庫の耐火性能、火災から守るために
火災は、いつ発生するかわかりません。万が一の事態に備えて、家庭用金庫の耐火性能について理解しておくことは非常に重要です。今回は、家庭用金庫の耐火性能について解説します。家庭用金庫の耐火性能は、JIS規格やUL規格など、様々な規格によって定められています。JIS規格では、金庫内の温度が、紙が燃え始める温度(約177℃)以下に保たれる時間を基準に、耐火性能を評価しています。例えば、「JIS 一般紙用1時間耐火性能」と表示されている金庫は、火災発生から1時間、金庫内の温度を約177℃以下に保つことができる、という意味です。UL規格は、アメリカの安全規格で、JIS規格よりも厳しい基準が設けられています。UL規格では、金庫を実際に火災現場と同じような状況で加熱し、耐火性能を評価しています。例えば、「UL 1時間耐火」と表示されている金庫は、UL規格の厳しい試験をクリアし、1時間の耐火性能が認められた、という意味です。耐火性能は、金庫の構造や素材によって大きく異なります。一般的に、耐火材として、気泡コンクリートや特殊耐火材などが使用されています。また、扉や壁の厚みも、耐火性能に影響します。耐火金庫を選ぶ際には、何を保管したいか、どの程度の耐火性能が必要か、などを考慮して、適切なものを選びましょう。また、耐火金庫は、定期的なメンテナンスが必要です。耐火材は、経年劣化によって性能が低下する可能性があるため、メーカーの指示に従って、定期的に点検や交換を行いましょう。