自宅に長年置いているけれど、もう使わなくなった家庭用金庫。いざ処分しようと思っても、その重さや特殊な構造から、普通のゴミとして簡単に出せないことに気づくかもしれません。不要になった金庫の処分は、多くの人にとって意外と難しい問題です。ここでは、家庭用金庫が普通のゴミとして捨てられない理由と、主な処分方法について解説します。家庭用金庫が一般の家庭ゴミや粗大ゴミとして回収されない最大の理由は、その「重さ」と「素材」にあります。家庭用金庫は、耐火性能や防盗性能を持たせるために、厚い鋼板やコンクリート、特殊な耐火材などで頑丈に作られています。そのため、小型のものでも数十キログラム、大きなものになると百キログラムを超えるものも珍しくありません。自治体の収集員が安全に運び出したり、通常のゴミ処理施設で処理したりすることが非常に困難なのです。また、金庫に使われている素材は特殊であり、適切な方法で分解・分別して処理する必要があります。多くの自治体では、家庭用金庫を「適正処理困難物」や「特定処理品目」などに指定しており、自治体での回収は行わず、専門業者に処分を依頼するよう案内しています。お住まいの自治体のウェブサイトやゴミ収集に関するパンフレットなどでルールを確認することが重要です。不要になった家庭用金庫の主な処分方法としては、以下のものがあります。まず、最も一般的で確実なのは「金庫専門業者に依頼する」方法です。金庫の販売や設置、メンテナンスなどを行っている専門業者の中には、不要になった金庫の引き取りサービスを提供しているところがあります。専門業者であれば、金庫の種類やサイズに関わらず、安全かつ適切に運び出し、処分してもらえます。費用はかかりますが、最も手間がかからず安心できる方法と言えるでしょう。次に、「不用品回収業者に依頼する」という方法もあります。不用品回収業者の中にも、金庫の回収を行っている業者は多数存在します。引っ越しなどで他の不用品とまとめて処分したい場合などに便利かもしれません。ただし、不用品回収業者の中には悪質な業者もいるため、信頼できる業者かどうかを事前にしっかり確認することが非常に重要です金庫処分に関する実績があるか、料金体系が明確かなどを確認しましょう。
不要な金庫どう捨てる?